色聴者判定テスト > 共感覚の詳細な解説 > 共感覚の個人間の相違

このページでは、共感覚の科学的で詳しい説明を行っています。
簡単な解説をご覧になりたい方は、『共感覚とは』 もご覧になってください。

目次
共感覚の従来の見解
共感覚の特徴
 シトーウィックによる共感覚の5つの特徴
 ハリソンによる共感覚の4つの分類定義
共感覚の発生原因
共感覚の発生頻度
共感覚と遺伝との関連
共感覚の個人間の相違 ←今はここ
共感覚者の脳活動計測
参考文献

共感覚の個人間の相違

共感覚による感覚間の結合は、個人間で全く違っていることが多い。だが、数字や文字に色を感じる共感覚者には、 ある程度の規則性が見つかっている。1999年に報告されたサイモン・バロン=コーエン主催の実験によると、 その実験に参加した89%の共感覚者は、I、O、Uに対して同じような色を答えたという結果がでている。 この報告によると、9人中8人が、「Uは黄色から薄茶の範囲にあり、Iは白から淡い灰色、Oは白」だと語っている[3]。

長田典子らのグループは、共通性の高い調と色の対応として、過去の文献を引用し、 ハ長調は白、ト長調は青、ニ長調・ホ長調は橙・黄色、イ長調は赤、ヘ長調は緑という対応を挙げている[2]。

これらの結果から、数多くある共感覚の一部については、原因となる知覚と、引き起こされる知覚との間に何らかの規則性がある可能性がある。 しかしながら、これらの結果のように、共感覚による感覚間の結合に規則性が見られる例は稀である。 ほとんどの場合において、感覚間の結合は個人間で異なるという結果がでている。 ただ、異なる研究では異なる方法により共感覚を測定しているため、一概に結果を比較することは難しい。 また、それぞれの研究で調査した被験者数は少ないため、統計上の有効性の検証が難しい。 私個人としては、共感覚による音と色の対応を調査するための標準化された手法を確立し、 大量のデータを統計的に処理することにより、共感覚による音と色の対応の規則性を明らかにすることができると考える。

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